腸内運動

葉酸で子宮頚がんを予防する

ビタミンB群と呼ばれる必須ビタミンのひとつである葉酸は、ビタミンM9とも呼ばれています。
葉酸は貧血を予防したり、身体中にある細胞の分裂や増殖に大きくかかわっている、重要な栄養です。
最近行われた研究では、葉酸は女性特有の病気のひとつである子宮頸がんの予防に関わっていると発表されました。

女性だけの臓器であり特殊な臓器である子宮は、下腹部にあり中が空洞になっていて、逆三角形のような形をしています。
三角形が下に向いている子宮の入り口部分と膣を繋いでいる細長い通路のような場所は子宮頚部(けいぶ)と呼ばれています。
子宮頸がんはこの子宮頚部にできるがんで、20代から30代の女性にも発症が見られることが多く、発生するメカニズムや原因などがかなり詳しく分かっているがんです。

子宮頸がんとはヒトパピローマウイルス、英語の頭文字を取ってHPVと呼ばれる小さなDNAウィルスが、変性という状態になることよって引き起こされることが分かっています。
このヒトパピローマウイルス自体は約8割の女性が一度は感染していると言われているほど、まったく珍しくないウィルスです。

ヒトパピローマウイルスにもいくつも種類があり、それぞれ数字で名前が付けられており、大きく分けるとローリスクタイプとハイリスクタイプの2種類に分けることができます。
ヒトパピローマウイルスに感染をしていてもほとんどの場合は、1年から3年の間で体外に排出されるため影響がありません。
しかしハイリスクタイプと呼ばれるタイプに感染をしていると、子宮頸がんになりやすいとされており、16型と18型どちらかに感染していたり、どちらにも感染しているとリスクが高まると言われています。

葉酸を毎日決まった量を摂取したグループは摂取しなかったグループと比べて、子宮頸がんの発症率が少なかったという研究結果もあります。
葉酸を摂取することでヒトパピローマウイルスのハイリスクタイプにはたらき、がんに変性してしまうリスクを防ぐのではないと考えられています。